アマチュアアーティストが音楽で食べていくためにするべきこと・コロナ時代を生きる

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「音楽を売る」というビジネスが厳しくなってから久しいですが、ライブイベントの収益は上昇傾向にあります。ファンと一緒に歌ったり、一体となって盛り上がるのがライブの醍醐味。「ライブ」というぐらいなので生物でもあり、同じライブはないので貴重な体験にもなります。音楽は「聞く」だけではなく、「体感する」という考え方の人が増えたのが影響しているのでしょう。

ライブの動員が増えてくると物販の売り上げも上がり、「ライブ+物販」によってアーティストが食っていく道も見えてきたのに、コロナによってライブができなくなり収益も下がり、今後の状況はまだ見えません。

これから音楽で食っていきたいという若者たちはどうしていけばいいのか。考えていこうと思います。

コロナによって「ライブをしにくい」という現実を見る

コロナの影響により、ライブで収益を上げるのは厳しいと言わざるを得ません。毎回、ライブハウスを満員にする動員があったとしても、都道府県の要請によってお客同士を離す必要はあるので、多くてもキャパの2分の1程度の動員が限度。今まで通りのチケット料金では赤字になります。

赤字のライブをしても得はありませんし、意味もありません。

黒字にしたいなら「チケットの値上げ」も考えられますが、新規のお客が入りにくくなるならともかく、既存のファンが離れていく可能性もあります。昔からのファンや、熱狂的なファンならついてきてくれるかもしれませんが、危険な賭けでもあります。

チケットの値上げをしたいなら事前にマーケティング

ファンが多く常にソールドアウト、ライブをするたびに黒字になるアーティストなら、SNSのフォロワーはそこそこいるはずです。コロナで活動しにくいとは言っても、食っていくためにライブはしたいはず。でも、要請によってお客が減ってしまうのは間違いありません。

この事情さえ知ってくれたら、チケットの値上げをファンは受け入れてくれるかもしれません。事前にファンと相談してみて、見込み客の数を計算して黒字になるのならライブをするのはアリかもしれません。

ネット配信ライブを活用する

プロのアーティストやアイドルなどが、無観客ライブをネットで配信するようになりました。会場に入りきれないお客が見てくれるだけではなく、警備や物販ブース、外観の設備を整える必要がないので経費も少なくなり、利益は今までよりも多そうです。

プロではなくても、動員があったりファンの多いアーティストなら同じことはできます。ネット配信のために設備を整えているライブハウスもありますし、環境があるならネット配信用のチケットを売ってライブをするのもありです。

スーパーチャット(投げ銭システム)を利用する

チケットを販売する形ではなく、Youtubeなどのスーパーチャット(投げ銭システム)を利用するのも面白いです。有名バンドほどは稼げないものの、お金のかからない環境を整えて配信することができれば損はしませんし、ファンにとっても嬉しいはずです。

ライブで販売していた物販物をどうしていくか

ライブの収益と同じぐらいに大事なのが、物販の売り上げです。ライブができても動員が減ってしまうのは間違いないので、どうしても物販の売り上げも減ってしまいます。

値上げは一つの選択肢ですし値段付けは自由ですが、今まで販売していたものを値上げしてしまうのは、ファンからの印象は悪くなってしまいます。「苦しいだろうから」と同情されて、本来の値段よりも高めで買ってくれるファンはいるかもしれませんが、しれっと値上げするのは頂けません。チケットの値上げと同じように、ファンに聞いた上での値上げならアリですが、基本的にはやめておいたほうがいいです。

通販を利用して販売

直接売ることができないのなら、通販の形で物販物を売るしかありません。ホームページを持っているのなら、商品を掲載して注文フォームや決済方法、ファンから不満が出ないシステムを作り上げるのが理想です。

そこまでするのが難しいのなら商品を掲載して、メールで注文できるようにしておき、振込があれば商品を発送する形でも十分です。手間はかかりますが、大量に注文が入るわけでもないので大丈夫でしょう。

バンドマン御用達のサイト

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ファン獲得期間として宣伝活動に集中する

ライブのネット配信で今まで以上に収益を上げることができれば理想ですが、ファンの数によっては難しく、そもそもネット配信でのライブ鑑賞が苦手だったり、見れる環境のないファンもいるはず。第一線で活躍しているアーティストは、通常のライブよりも見てくれるお客さんもいるので、今までよりも収益は上がっていそうですが、知名度や周りのスタッフの宣伝のおかげかもしれません。

アマチュアアーティストならやり方にもよりそうですが、簡単に収益が上がるとも思えません。まずは知名度を上げてファンを増やすのが優先されます。コロナで活動が厳しい期間は、宣伝活動に集中したほうがいいのかもしれません。

Youtubeチャンネルを開設する

すでにYoutubeチャンネルを開設しているのなら、ファンを増やす方に舵を切ってみましょう。何が流行るかわかりませんが、チャンネルの登録者数が増えたらファンが増えるきっかけにはなります。収益化できるのなら食っていく分には困らないぐらいになるかもしれません。

登録者数を増やすことに集中して音楽活動が疎かになるのはいただけないので、時間配分をしっかりと考えていく必要がありそうです。

なお、Howling-Indicatorでは著作権フリーのオリジナルBGM・効果音を配信しています。チャンネルでご自由に使ってください。

ラジオ局などに売り込み活動を行う

ファンを増やすためには、自分たちや曲を売り込む必要があります。そこで必要なのが営業活動です。例えば、ラジオならお願いしてみると曲を流してくれたりもします。無料で流してくれるのですから、地方局も含めて売り込みましょう。

聞いてくれた誰かがファンになってくれるかもしれませんし、業界の人に聞いてもらうと新しい道も開けるかもしれません。やることは音源とメールを送ることだけなので簡単です。

有名Youtuberにお願いして、動画でBGMを利用してもらうのも効果的です。頼めるだけ頼んでみましょう。

SNSは積極的に利用する

一昔前なら、アマチュアアーティストが利用するSNSといえばMyspaceがメインでしたが、今はSoundcloudに音源をアップしてtwitterで宣伝するのがメインかもしれません。

現在はインスタグラムやTiktokなどなど、SNSは有名どころだけでも複数あります。PPAPがいい例で、ファンが増えたりブレイクするには何がきっかけになるのかわかりません。可能な限りアンテナを広げて、音源をアップしたらSNSで宣伝するようにしておきましょう。

フォロワーが少ないとあまり効果はないので、Youtubeやインスタなどで個人としてのフォロワーも増やしつつ、活動していくのが望ましいです。

音源制作に集中する

アーティストとして宣伝・営業していくためには音源が必要です。名刺がわりみたいなものなので、コロナが落ち着くまでは新曲を作ることに集中してもいいのかもしれません。

最大の心配事・収入をどうしていくか

物販の売り上げでライブの減収を補うことができればいいのですが、簡単にはいきません。このままでは食っていけないバンドマンもたくさんいそうです。アルバイトを増やしたいところですが、仕事そのものが減っている地域もあります。

理想なのは、ライブをストリーミングで配信して、投げ銭のシステムで今まで以上の収益を得ることですが、こちらも簡単にいくとは思えません。やっていくべきことですが、ほかにも収入源を確保する必要があります。

ファンクラブを作る

すでにファンを多数獲得しているのなら、ファンクラブを作ってみましょう。完全有料制にして会費を月に500円取るとすると、100人で50,000円になります。極端な話、10,000人加入してくれたら月に5,000,000円。4人編成のバンドなら1人あたり1,250,000円の収益になり、十分すぎるほどの収益になります。

そこまでするのは非常に難しいものがありますが、ファンクラブに加入するメリットを作ることができれば、数万円程度の売り上げにはなります。固定ファンができれば固定収入にもなるので、早いうちに運営できるようにしておきたいところです。

ライブ活動をしないなら地元へ帰る

地元で活動しているアーティストには関係ありませんが、新曲を作ったり宣伝や営業活動に集中するのなら、地元へ帰った方がいいです。コロナがいつまで長引くかわからない状況の中でライブをしても赤字になったり、ストリーミングライブや物販の売り上げが赤字だらけなら、普通の生活ができなくなります。

ライブ以外に関しては、ネット環境さえ整っていれば活動はできます。「音楽活動をやめて地元に帰りましょう」と言っているわけではありません。家賃ももったいないですし、今後の状況が読めない以上は、無闇に生活費を切り詰めないでください。

コロナ時代の音楽活動を考えていくべき

アーティストだけではなく、どの業界も厳しい状況です。ライブがメインの収入源になっていたのなら、ストリーミングライブに舵を切っていき、物販は通販で買えるようにシステムを整える必要があります。

コロナによって大きく変わった点は、この2つでしょうか。変化に対応して売り上げが戻るか、上がっていけば問題ありません。難しそうならファンの獲得や音源制作に集中する。ファンクラブもうまくいけば大きな収入源になります。

簡単にいく方法はありません

おそらく、ここまで紹介してきたことを全てやっているアマチュアアーティストはいません。大抵は「うまくいかない」「物販が売れない」などなど、すぐに挫折していきます。

正直に言って、すぐに結果は出ません。簡単に行くようならみんなやっています。「続けて行けばうまく行く」というわけでもありませんが、続けなければうまくいかないのは間違いありません。

うまくいかないのには理由があります。ライブでも物販でもなんでもそうですが、定期的に「うまくいかない理由」を探って訂正していきましょう。

音楽そのものは無くなりません

僕が考えられることをいくつか挙げさせてもらいました。決して簡単ではありませんし、挫折する人がいてもおかしくはありませんが、参考になったら幸いです。

コロナによって先が読めない状況ではありますが、音楽そのものは無くなりません。「プロになりたい」という強い気持ちがあるのなら頑張って欲しいです。でも、無理だけはしないでください。