「Audiostockは売れない」は本当?売れるための効果的な方法

audiostock 売れる方法

「Audiostock」で検索しようとすると、いつも「売れない」が予測変換でトップになりますが、「売れない」とはどういうことでしょうか。

考えられるパターンを書き出してみます。

  • 1度も購入されたことがない
  • 売れても月に数千円
  • お小遣い程度にしかならない
  • Audiostockの収益だけでは生活できない

「定額ダウンロードはされているけど購入されない」というパターンもありえますね。

ちなみに、もうすぐ3年目に突入する僕の現状は以下のとおりです。

  • 購入数はもう少しで100点
  • 定額ダウンロードはもう少しで10000円
  • 提携サービスを含めると月平均で12000円ぐらい

まだまだ未熟ですが、ブログと同じようにコツコツと継続した結果、少しずつ収益が伸びてきています。

ピンポイントで売れる曲を作れたらいいのですが、僕にはそんな才能ありません。

売れるためにできることの結論は「たくさんの作品を登録する」でした。

でも闇雲に作曲するのも大変です。もっと効率良く売るための方法があるはず。

そこで僕が試してみて効果的だった「Audiostockで収益を伸ばすためにできること」をいくつか紹介します。お役に立てれば幸いです。

Audiostockのオススメに表示されやすい曲を作る

作曲

Audiostockの「オススメ曲」に表示されるようになると、購入数やダウンロード数が増えます。

例えば、「ホラー」で検索するとトップページに表示されるこちらの3曲。

オススメに表示されてから、毎月ダウンロードされています。

問題は「どうやってオススメに表示されるのか」ですが、Audiostockの「中の人」にしかわかりません。

わかっているのは「知名度や再生数、購入数は関係ない」ということです。

わかりやすくて明るい曲を作る

僕は初めてAudiostockに登録した効果音がオススメに表示されていて、すごい再生数になった経験があります。

そのため「知名度や再生数、購入数も関係ない」と言えます。

オススメを選んでいるのは音源を審査した人なのでしょう。

審査する人にも好みはあるので、狙って表示させるのは非常に難しいです。とはいえ、ある程度の傾向はあります。

  • わかりやすい曲
  • 明るい曲

利用者が聴いてみて「使いやすい」と思えるかどうかですね。

曲の長さはあまり関係ないと思います。

実際、有名な「こおろぎさん」の一番売れている曲は「ジングルぐらいの短い曲」だそうです。

なんとなく3分ぐらいの曲にこだわりがちですが、「短くてもいい」とわかれば作曲の負担も減りますね。

Audiostockでコンピレーションアルバムを配信する

アルバム

Audiostockは登録したBGMをコンピレーションアルバムとして配信できます。

全く再生が伸びない曲があったのですが、アルバム配信が開始されてから再生数が伸び、利用者も増加。購入まで繋がっています。

売れないのは「そもそも曲を知られていないだけ」という可能性も十分にあります。

プロモーションのためにコンピレーションアルバムで配信してみましょう。

コンピレーション
いくつかコンピレーションで配信しています

主な配信先はこちらです。

  • apple music
  • Spotify
  • LINEMUSIC
  • Amazon Music Unlimited
  • YouTube Music
  • AWA

有名な音楽アプリばかりなので、まだ知らない人の耳に届きます。再生して気になった方が、購入してくれることもあるのです。

アルバム申請はカンタンにできる

配信の手順は非常にカンタンで、手数料もかかりません。

配信対象作品はこちらの条件になります。

  • Audiostockで販売中のBGM
  • オリジナル作品
  • 1分以上の楽曲
  • モノラルの作品は配信対象外
  • 楽曲のバリエーション登録作品は対象外
  • MP3形式のみ販売中の作品は対象外

歌ものは今のところ対象外になっています。

配信手順
1. マイページより申請する作品を選んで申請する

2. 配信希望ジャンルを選ぶ

3. 注意事項に同意する

  • オリジナル曲であることの保証
  • 3年ごとの配信継続保証
  • 他サイトで配信していない保証

たったこれだけです。

再生されても大した収益にはなりませんが、「宣伝してくれてお金も貰える」と考えるとお得です。

クラウドソーシングサイトで提案営業をする

営業

クラウドソーシング系のサイトで作曲家を募集しているクライアントに、参考音源としてAudiostockのURLを送ることがあります。

たまにですが「ああ、こういう曲が欲しかった」ということでポンと売れることもあったり。

ちょっとした体験談
クラウドソーシングサイトで「効果音の作成募集」というご依頼に、「こういう感じですか?」とAudiostockで販売している音を紹介したら、速攻で1つ売れました。

作曲依頼を受けたほうが大きな収益になるので微妙な気持ちになりますが、「クリエイターお気に入り登録」をしてもらうと今後の購入にもつながります。

SNSを利用した営業も効果的だと思います。苦手ではないのなら積極的にDMなどを送ってもいいのではないでしょうか。

登録曲の別バリエーションを量産する

作曲

「たくさんの曲を作る」と同じようなものですが、今まで作ってきた曲の別バリエーションを登録してみましょう。

  • ロングバージョン
  • ショートバージョン

「ポップスからボサノバ調へ」「ロック系からジャズ風に」などのように、ジャンルをごっそりと変えてしまうのもアリです。

全ての曲をアレンジしてもいいのですが、骨が折れる作業でもあります。どうせなら効率よく曲を選んでいきましょう。

別バリエーションを作る曲の選び方

僕は曲を選ぶときの基準にしているのは、以下の項目が多い曲です。

  • 購入数
  • お気に入り登録
  • ダウンロード数

Audiostockには「作品一覧」から上記3つの数の多さで表示できるので便利です。

Audiostockの表示順

YouTubeで自分のチャンネルを開設して、過去のBGMを動画として配信するのもオススメです。

色々な人に聴いてもらって、再生数の割に「いいね」が多い曲を中心にバリエーションを増やしていくと効果的でした。

時には「ロングバージョンを作って欲しい」というコメントももらえます。

ちなみに勘違いされている方もいるようですが、Audiostockに登録した曲の著作権は自身にあります。YouTubeで公開しても問題ありません。

外部サービスと提携して販売経路を増やす

増加

Audiostockでは登録したBGMを外部サービスと連携できます。

  • PIXTA
  • tiktok
  • Movy

ユーザーがかなり異なっているのか、Audiostockで売れなかった曲が他のサイトで買われることもよくあります。

一番びっくりしたのはAudiostockでは3再生しかなかった曲が、tiktokでは2万を超える動画に利用されていたことです。

tiktok

理由は分かっていませんが、インフルエンサーが利用したのかもしれません。

少なくとも、Audiostockだけでの配信ではあり得なかったことです。

これといった理由がないのなら、提携サービスでの作品販売を許諾しておきましょう。

ただしtiktokでの利用料はかなり安いので、あまり期待しないでください。

動画を見ながら映像に合わせて作曲する

youtube

Audiostockの利用者のほとんどは動画製作者なので、主張の強い音楽だとあまり利用してもらえません。

映像が主役なのに、音楽が邪魔をしてしまうからです。

そこでオススメなのがYouTubeなどの動画を無音で再生して、音楽を当てはめるようにして作曲することです。

Logicなら映像も読み込める

僕は元々バンドマンなので、「どうしてもアーティストとして曲」を作りがちです。音楽の主張が強くなるので、動画に合わせて再生してみると「うるさいなあ」と思うことがよくあります。

オープニングやエンディングならいいのですが、トークのバックミュージックや、ドラマの日常風景などでは、BGMは動画の邪魔をしていません。ここに気づいてからは、動画を見ながら曲を作るようにしています。

動画制作をするのもオススメ

ヒーリングなどの曲なら風景映像や写真を見るのがオススメです。

Pixabayなら動画そのものが無料なので、YouTubeで配信する時の映像素材にもなります。

動画編集までするようになるとBGMの重要性と、どのような音楽が求められているのかもわかってきます。

無料の編集ソフトもあるので、試しに動画を作成してみてください。

Macユーザーで有料ソフトを使うのならFinal Cut Proがオススメです。

Audiostockだけで生計は立てられるのか

生活

「売れない」と悩んでいる方の中には、「Audiostockの収益だけで生活したい」と考えている人もいるかもしれません。

しかし「売れない」と愚痴をこぼしているプロの作曲家もたくさんいるので、かなり難しいと言えます。

月に30万円以上の収益を出している方もいますが、社長の西尾周一郎さんが言うには「全体の数%だけ」なのだとか。

「きっずさうんど」さんは収益を公表していますが、すごいなあと思います。

生計を立てられるまで稼ぐには時間は必要ですし、ビジネス視点が必要になるでしょう。

  • マーケティングする
  • トレンドを追う
  • 曲を量産する

売れている人の曲を参考にして作ってみるのも有効そうですが、それだと古株の人の方が有利です。

お客さんの視点に立ってみると、「無名な人よりも、有名な人から曲を買おう」と思うのが一般的な心理ですからね。

Audiostockのようなストック型のビジネスは、満足の額を稼ぐまでに時間がかかります。もしも生計を立てていきたいのなら、長い目で見ていきましょう。

効果的な方法を使ってコツコツと登録を継続

「売れない」で有名なAudiostockですが、売れている人がいるのも事実。カンタンにはいきませんが、生計を立てられるレベルの人もいます。

効果的な方法を使ってコツコツと登録をし続けて、長い目で見ていくしかありません。

また、Audiostock以外にも販売できるサイトはありますし、極端な話だと自分でサイトを構築して販売することもできます。Audiostockにこだわる必要もありません。

とはいえ多数のサイトに手数料なしで配信できますし、面倒な著作権ビジネスをカンタンに行えるのもAudiostockの魅力です。使える機能は使い切っていきましょう。

なお、審査に通らなくて悩んでいる方は、こちらの記事を参考にしてください。