間違っている人が多数!アマチュアバンドマンのリハーサルスタジオ利用方法
リハーサルスタジオを借りてアンサンブルの練習、作曲をするアマチュアバンド達。彼らは何をしているのでしょうか。正直、「お金がもったいない」としか言えません。
アマチュアにはアマチュアなりの練習方法があります。バンド活動で失敗してきた自分を「逆の見本」として紹介していきます。
リハーサルスタジオは「リハーサルする場所」
意外と認識されていないこと。それはリハーサルスタジオの役目です。
ライブの出演ノルマがクリアできないからアルバイトに精を出しているバンドマンもいますし、リハーサルスタジオ代を稼ぐためにバイトに勤しんでいるバンドマンもいるようですが、リハーサルスタジオは練習するところではありません。
リハーサルスタジオは「ライブのためにリハーサルをする場所」です。「みんなで一緒に練習するための場所」ではありません。
練習は自宅でするべき
資金が潤沢なプロや、事務所が全て料金を出してくれるアーティストが、頻繁にリハーサルスタジオを利用するのはわかります。自宅で作業するよりもスタジオの方が集中でき、自宅と違って音が出せるので快適でもあるからです。
おそらく、アマチュアのバンドマンはプロの真似をしているだけ。僕もバンドをやっていた時代は同じことをしていましたが、食っていけるレベルにないのなら練習は自宅でするべきです。
リハーサルスタジオを借りて作曲するのは贅沢
作曲するのにスタジオを借りるのは贅沢すぎます。作曲は担当者が自宅で作曲して、弾き語り程度でいいので録音したものをメンバーで聞いて編曲していく。イメージが膨らんでからスタジオで合わせるのならまだわかりますが、ゼロの状態からリハーサルスタジオを借りるのはもったいないです。確実に、お金の無駄になります。
DAWを利用して簡単なデモを作る
今はスマホでなんでもできる時代です。ギターやピアノの弾き語り程度なら録音できますし、DTMの知識があるのなら無料のDAWソフトも利用できます。ちょっとでも勉強したら、簡単なデモ程度なら作れます。
MacのためのGarageBandには、楽器を学んだり、最高のサウンドを持つ曲を演奏、録音、ミキシング、共有するために必要なものがすべてそろっているので、楽器に触れたことがない人にもぴったりです。
デモができたらメンバーに配布し、アレンジ案をSkypeなどで話し合って編曲することもできます。とことんまでお金を切り詰めたいなら、ほぼ完成形までデモを仕上げてからスタジオで合わせるといいでしょう。
これで、1曲を仕上げるまでの経費は大幅に削減できます。
歌どりだけは別でしたほうがいい
さらに削減したいのなら、作曲担当者と数名で家に集まり、ドラムやベースなどをすべて打ち込む。騒音の問題で歌が収録できないのなら、カラオケにでも行った方が安上がりです。苦情なんてきませんし、フリードリンクなら飲み放題です。
しっかりとしたレコーディング前にはリハーサルスタジオを利用
スタジオを借りなくても音源制作ができるようになりつつある現代ですが、バンドならドラムの録音が必要です。こればかりは自宅では難しく、しっかりとした音源を作りたいならレコーディングが必要です。
一度も合わせないでレコーディングをするのは冒険すぎるので、レコーディング前はしっかりと合わせておきましょう。その際は、録音もしたほうがいいです。
リハーサルスタジオの利用方法
ライブのためにリハーサルスタジオを借りるのなら、あらかじめセットリストは話し合っておき、演出も決めておきましょう。ライブ当日のことを決めた上でのリハーサルなら意義あるものになります。
また、録音は必須です。スマホで録音してもいいですし、スタジオにはマイクもセットされていて、ミキサーを通して録音することもできます。各自聴き直して、反省点があれば直し、アレンジ案があれば取り入れていきましょう。
闇雲にリハーサルをしても意味はなく、その内「何のためにスタジオを借りているのだろうか?」と疑問に感じてきて、お金も勿体無く感じてくるし、モチベーションも下がってきます。意味あるリハーサルをしてください。
なお、赤字になるようなライブなら意味はないので、ライブの前に宣伝・プロモーションの方に力を入れましょう。
練習は個人でしっかりするべし
「定期的にスタジオ練習をしないと下手になる」なんていうアマチュアもいますが、なぜ自宅で練習しないのでしょうか。このタイプのメンバーがいると、後々問題になってきます。「プロになりたい」という気持ちがあるのなら、誰かが言い聞かせてください。
態度が直らずに下手くそになっていく一方なら、クビにするべきです。
バンド全体のことを考える
バンドとして活動していきたいのなら、一人一人のモチベーションは重要です。そんな中、やる気のないメンバーがいるとバンド全体に影響してきます。
運良く全員揃ってプロになれたとしても、「メンバーを差し換えよう」と、事務所やプロダクションから通告されることも。そんな話はいくらでもあります。昔から仲の良いメンバーと活動したいという気持ちはよくわかりますが、音楽で食っていきたいのなら切るべきところは切っていく冷徹さも必要です。
本気で一緒にやっていきたいのなら、厳しく注意してあげるのもメンバー想いです。
個人練習は「つまらないもの」と考えよう
メンバーと一緒に演奏しているのは楽しいものですが、より良い演奏にしたいのなら個人練習は必要です。メトロノームやクリックに合わせて、リズムがずれないように自分たちの曲を個人で練習する。録音して聞き直し、ダメな部分を重点的に練習する。この基本を守りましょう。
正直、楽しいものではありませんが、「個人練習はつまらないもの」と割り切ってやるべきです。
プロのアーティストもしっかり練習しています
プロのスタジオミュージシャンは、レコーディングの仕事なら、一発OKで帰っていくこともよくあります。そのレベルになるには時間はかかりますが、かなりの練習をしてきたに違いありません。
もしも、そのレベルに到達できたら、バンドだけではなく個人としても通用するプレーヤーになれます。仕事の種が増えるので、頑張りましょう。
リズム隊はリハーサルスタジオで個人練習
自宅でドラムを叩ける環境のあるドラマーは少なく、パットを叩いているだけでは不安になりますし不十分なので、定期的にスタジオに行く必要があります。
だからと言ってバンドメンバーを集めるのはおかしな話なので、個人で借りてください。リハーサルスタジオには個人練習用の料金が提示されています。安いので定期的に通うべきでしょう。
また、リズム隊としてベースと一緒に合わせるのは効果的です。2人なのに「個人練習」というなどの料金設定のあるスタジオはたくさんあります。個人の練習も大事ですが、たまに合わせるようにしましょう。
ギターの音作りは個人でするべき
スタジオに入ってから時間をかけて音作りをしているギターがいます。そんなものは、個人でスタジオを借りてするべきです。
アンプはスタジオのホームページを見ると、全て書いてあります。アンプは種類によって音が違うので、それぞれの特徴を知って音作りをして、メモしておきましょう。これで、ライブの時の音作りにも困りません。
お金に余裕があるなら、アンプヘッドを購入するのもアリです。
自宅での練習はリズムを取るべし
アンプにエレキを繋げて音を出していると、マンションなどの集合住宅なら苦情が来てもおかしくないギター。そもそも賃貸契約書に「楽器はダメ」と書かれているのが普通です。
アンプにヘッドホンを繋いで練習することになりますが、リズムはとったほうがいいです。どれだけテクニックがあっても、リズムがずれていると使い物になりません。
リズム隊のせいにするギターもいるようですが、リズムは全員で合わせるものです。人のせいにしないようにしましょう。
練習は全て録音しておくべし
練習は録音して、自分で聞き直すべきです。自分では上手にできていると思っていても、録音して聞いてみるとリズムにズレがあったり、ボーカルならピッチのズレ、ギターなら一音一音がきちんと聞き取れないこともあります。
多少のリズムのズレならバンドの味になりますが、その他に関しては改善すべきです。おそらく、プロとアマの違いは、ここにあります。
オススメの練習方法
リズムの基本練習は怠らないで、録音は常に心がけるようにする。DTMの環境があれば作曲ついでにリズムの練習もできます。
バンド楽曲の練習ならドラムを簡単に打ち込んでみて、ドラムに合わせて録音しながら練習をするのがベスト。アレンジ案が浮かんでくることもあるので、オススメの練習方法です。
腕を上げた上でリハーサルに臨みましょう
練習は基本的につまらないもので、モチベーションを保つのも大変なのですが、プロだってやっていることです。僕の周りには、最低でも1日1時間は基礎練習をしているプロもいました。それなのに練習しないアマチュアは多く、リハーサルスタジオで合わせることを練習だと思っています。
それでも多少は腕も上がりますが、腕を上げた上でリハーサルに臨めるようにしていきましょう。
一人一人が練習に対する意識を変えるだけで、バンド全体の実力は絶対に上がっていきます。練習を怠らずに頑張っていきましょう。